MARIKO calligraphy style

ひらがな

愛でて

みませんか?


MARIKO 


* ご来訪ありがとうございます
当ホームページ ブログ掲載等作品につきましての お問い合わせや ご注文ご感想などございましたら
問合わせフォームより賜りますので どうぞよろしくお願いいたします *

* メニュー 教室のご案内に残席状況を更新記載しています *


インスタグラム・ギャラリーショップは下記からも
プロフィールご挨拶更新しました
共にご覧くださいませ ↓

教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます




冬本番ですね
陽がさしていても冷たく張りつめた空気の中
空から小さな花びらが舞うように落ちてくる雪
「かざはな」
なんと美しい響きでしょう
厳しい寒さの中にあっても
身体を養生し 心に小さなあかりを灯し続けて
今を積み重ねていきたいですね

ありがとうございます



作品の仕事納めは
金子みすゞ の「星とたんぽぽ」
漆喰の壁に溶け込むことを願って
パネル仕立てにしていただきました
藍色に朱赤と茜の彩煙墨を加えて
すみれ色を作り 滲む画仙紙に揮毫しました

ありがとうございます




明けましておめでとうございます
ご訪問くださいます皆々様には
旧年中の感謝と共に
今年が 心穏やかに 体健やかに
暮らせる日々であることを
願っております
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます



遠く離れていても
どんなときにあっても
心繋がっている大切な友…
次男くんのご誕生をお祝いして
ご長男のお名前と共に
ひらがな書きさせていただきました
「はるき」くんと「いつき」くん
健やかな心と身体のご成長 願っております
おそばに置いていただき またご依頼いただき
ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます


教室のこと


大人になってから学ぶ
「ひらがな」は格別です
仮名書道への架け橋でもいい
いかなる動機でも豊かな時間を共に

正解不正解があるわけではありませんし
その大昔専門学校生時代は
むしろ仮名が苦手だった当方ですが
強く魅かれた古典に長く学ぶうち
なくてはならないものになりました

以下⇩ひらがな愛強め^^;の自身への呟き
雑に放ってしまわぬ収筆は
方向づけと共に紙面から抜く最後まで見届け
細くとも軸を見失わない強さしなやかさ伴うこと
筆ならではのふくよかな線質や懐の温もり
終わることのないその曲線の反復と表現は
私自身にとって
指針となる人生そのもののようです

大人になってこそなお
魅力満載のひらがなです♡
ひらがな筆ペン教室も書道教室も
微力ながら個々のペースに合わせ
お供させていただきますので
どうぞお声かけくださいませ
筆達者になるというよりも🙏💦
よりよく豊かに生きていく
ひとつの彩りとなりますことを
願ってやみません^^

現在の教室時間割 残席状況は
お手数おかけしますが
「教室のご案内」よりご確認ください🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



新年のご挨拶


新年のご挨拶を申し上げます
本年も何卒よろしくお願いいたします

暖かい元旦
初詣から帰り
墨を磨って書き始めたら
ゆっくり家が揺れ始め
一旦これでおさまるかと思いきや
更に大きく長く揺れるので
筆を置き思わずテーブル下へ
石川近県にご親戚やご友人
いらっしゃる方も
案じてやまないことでしょう
日を追うごとに
甚大な被害が明らかになり
一日でも一時間でも早いライフラインの復旧と
被災地のみなさまにとって
支える側も支えられる側も
安全に眠れる夜が訪れることを
切に願うばかりです
衷心よりお見舞い申し上げます

お訪ねくださって
ありがとうございます


実用書きレッスン



お知らせとご案内

🎍お年賀🎍
半紙一枚手元にあれば
オリジナル熨斗紙出来ます✨
新年のご挨拶にいかがですか^^

中津川市坂本の漢方相談薬局雫さん
レンタルスペースにおける
実用書き講座は年内で一旦終了ですが
引き続き当教室にて
第二土曜日14:00〜15:30賜ります🖌️
お手持ちの筆ペン一本でご来室くださいませ💁🏻‍♀️
受講料:¥3000 (お手本 材料代込み)
次回1/13ご予約受付中です

ご入室へと移行してくださった方
引き続き単発でご参加ご希望の方
ご縁頂戴できましたことに
心より感謝申し上げます🤲🏻
そして 手作業やお勉強には
すこぶる快適な環境を
提供してくださった雫さん
また何か企画の際には
何卒よろしくお願いいたします^^

HPご訪問ありがとうございます

実用書きレッスンご案内


漢方相談薬局「雫」さんレンタルスペースでの
実用書き単発レッスンでは(毎月第二土曜日予定)
慶弔の のし袋のし紙の表書きのみならず
百均で入手できるさまざまなアイテムを使って
暮らし彩るカード書きや
イベントなどに役立つ言葉書きも
お伝えしていけたらと思っています
共に豊かなお時間過ごせましたら幸いです^^

次回 7/8 土曜日 14:30〜16:00
参加費 ¥3,800 (手本 練習用紙 税込)
初回の方にはお名前コースター作品プレゼント♡

ご予約お待ちしております💁🏻‍♀️

ご予約はこちらの問合わせフォーム又は
インスタグラムのDM より賜ります🙇🏻‍♀️

ご訪問ありがとうございます



実用書きレッスン開設のご案内

実用書きレッスン開設(恵那方面)のご案内です🖌
*お名前書きやのし袋のし紙の表書き
*英字グリーティングカードや
*暮らしに合ったお題の実用書き等々
初めての方も再びの方も^^継続でも単発でも🙆🏻‍♀️
お手本 練習用紙 のし袋のし紙などは当方で用意します
お手持ちの筆ペン持参でご参加ください
どれが良いか迷われましたら貸し出します🤲
写真右側は柔らかい筆ペンを
左側は筆タッチサインペンを使用しています

まずは 5/13(土) 14:30〜16:00
(6/10  7/8  第二土曜同時間予定です)
ご入室からご退室まで90分
定員は8名様までです
レッスン参加料金 : ¥3,800 (手本 練習用紙 税込み)
場所 : 中津川市茄子川1597−1
   漢方相談薬局「雫」内 約8台駐車可
恵那中津川近辺においては好立地
かつレッスン環境に恵まれた広々室内
看板揮毫させていただいた「雫~しずく~」さん
レンタルスペースにて
定休の時間帯 土曜日午後(変更あるかもですが)
月一(仮)を予定しています🖌
一ファミリーにどなたかお一人(^ー^)
手元に印刷済みの慶弔袋や用紙無くても
慌てずおそれず書ける方いたら✨カッコいい

初めましての方はお手数ですが
問合せフォームよりお申し込みくださいませ
Gmailアドレスより返信いたします
インスタグラムDMからでもお受けします
また 4/13〜4/17「あしびの森」小品展会場でも🙆🏻‍♀️
何卒よろしくお願いいたします
心よりご参加お待ちしております^^

長文におつきあいくださいまして
ありがとうございました


小品展のご案内


初個展から25年の節目
大きなことも新たなことも出来ませんが(⌒-⌒; )
あしびの森さんよりお声かけいただき
4年ぶりに小品展開催の運びとなりました
恒例ののし袋ぽち袋も並べさせていただきます

懐かしい再会と初めましてのご縁を
心より楽しみにしております^^
何卒よろしくお願いいたします





2023年本年も何卒よろしく
お願い申し上げます

「心」
18cm角のパネル装
紬のような凹凸と光沢があり
ほんのりピンクが綺麗です

日差しに助けられたとて(-。-;
さびしい字面はますます溶けこんでしまいますが
形にしたかった思い♡
汲んでいただけたら幸いです^^

阪神淡路大震災から28年
犠牲になられた多くの御魂と
ここまで歩んでこられた皆様のお心が
安らかならんことを切に願って
万里子拝

様々な地で起こる尋常ではない現象に留意しつつ
出来得る備えを続けていかねばですね
お訪ねくださってありがとうございます



Xmas to you


12月に入ると玄関や教室に
ディスプレイする一つです

作品として書いた筆跡を
  ↓
厚手透明フィルムに写し書きし
  ↓
コミック用の極細ペンカッターで
切り抜きステンシル型を作る
  ↓
作品にするボード等に弱粘着テープで固定
  ↓
冬用に作った消しゴムはんこ❄️🕯⛪️を
ステンシルスタンプ白色でランダムに
  ↓
その上からメインとなる色を
小さなスポンジでグラデーションつけながら
輪郭際立たせたら型を静かに剥がす
  ↓
塗料乾く前にエンボスパウダーをかけ
周囲の余分な粉を払ったら
  ↓
スポットヒーターで
エナメル質に熱接着加工🔥

…という面倒な工程を遊び楽しみ
デザインや形態のトライアンドエラー
繰り返したいつかの昔
20年経っても経年劣化が
あまり見られないことに驚きつつ
(毎年思っている^^;;)
懐かしい思い出とともに
壁を彩るクリスマス🎄です

2022年もさまざまなご縁をいただき
大難無く過ぎ行くことに心より
御礼申し上げます
どなた様もご自愛ご養生くださいませ




♡あなたの笑顔が何より♡


Seeing you smile always brings me joy.

近くにいても
遠く離れていても
大切な人を思えば
わきおこる気持ち

限りある時間だから
いつだって惜しみなく届けたい^^

お訪ねくださって
ありがとうございます

新作ショップ展示予定です
どうぞよろしくお願いいたします


てのひら


てのひらの風の中にもあるいのち


大西泰世 うた



ご無沙汰をお許しください


十七音の潔さ

圧倒的 なのにこの包容力

たまりません♡

限りあるなか きらめく一場面

できれば もれなく おしみなく

慈しんでまいりたい^^


一昨日は恒例のMRI 検査でした

高齢になられたDr.の代診という形で

脳外科部長を務めておられるDr.に

とても共感できるナチュラルな提案をいただいて

越境はあるものの(⌒-⌒; )

今より近距離になる脳外専門病院に経過観察を

お願いする運びとなりました

案じてくださる方々におかれましては

心よりの感謝と共に

これからも今日のひと日を大切に

明るい気持ちで暮らしていくこと

ご報告させていただきます


皆々様もどうぞご自愛くださいませ

ご訪問ありがとうございます


花鳥風月 お嫁入り


当宅からも近く中津川市苗木に
二年前オープンされた「旬彩料理 季のか」さん
すべてが必然だったかのようなご縁を頂戴し
この度奥のお座敷右手にさりげなく
以前こちらでもご紹介していた作品が
お嫁入りしました♡

店主さんの ほんわかあったかくて誠実な
手書き文字看板は親しみやすい正方形を成し
高齢者も歩を進めやすい
手すりのついた幅広いアプローチがお出迎え
(通路 テーブル席 お手洗いとも♿️対応です)
清潔に尽くされた広い店内の大きな窓に
四季の田園風景が縁取られています
店主さんのお人柄が伝わってくるような
旬の彩り麗しく繊細で優しいお味に
(スイーツが得意ではない当方でもいただけるデザート付き)
心身ともに癒されます
お近くの方も
そうでない方も
ぜひご賞味あれ^^

ご訪問くださってありがとうございます



春の戸


春の戸 ~はるのと~


扉を開けたら

待ちわびた春が訪れる

なんと雅で心躍ることばでしょう

閉ざされていた心も身体も

軽やかになれるようゆっくり準備して

暖かな春の陽をいちめん浴びたいですね


ありがとうございます


壬寅 〜みずのえとら〜


あけましておめでとうございます
皆さまにおかれましては
身体も心も健やかな2022年
となりますよう願っております

万里子拝

ありがとうございます


Xmas によせて


おほいなる

そらよ

きりすとの

かほのようなそら


八木重吉 詩


敬虔なクリスチャンだった彼にとって

今日の明るい陽は

ことさら嬉しいだろうと

空を眺めました


誰にとっても

大切な誰かを思い

幸せ願いその心こそが

何より美しいことに

何度でも気づかせてくれる

着飾らない言葉の数々に

支えられる日々です


🎄ご訪問くださってありがとうございます🎄



上手でもなく 下手でもなく

本当に私になりきったもの


八木重吉 「詩」


これほど

共鳴する言葉に出会えて

救われることがあったろうか…

核心を突かれる小さな痛みも心地よく


さらにもう一つ 彼の詩から


 深い人生よりもっといい人生

 それは個に徹した人生だ

 浅くもなく深くもなく

 浅ければ浅いままに

 深ければ深いままに

 力つくして残無い人生だ


すべての人を包み込む言葉が

もれなく何方にも届きますこと

願ってやみません

 

ありがとうございます


秋のかなしみ


わがこころ

そこの そこより

わらいたき

あきの かなしみ


あきくれば

かなしみの

みなも おかしく

かくも おかしく


みみと めと

はなと くち

いちめんに

くすぐる あきのかなしみ


八木重吉 詩「秋のかなしみ」


かなしみゆえのよろこびが

五感と共にこれほどストレートに

ひらがな表記で届けられたらば

もうすべて受けとめさせてください‼️

…それ以前になぜこうまでして

一枚の葉書の中に詰め込むのかと(-。-;

読みにくさをお許しいただきまして

やはり小さなものが好きだから♡です

右写真は2008年個展の際のDM です

力無いくせに まだ熱量だけはあって

どう見せようか 演出しようか

というようなストーリー性や

あるべき姿みたいなものに捉われていたので

漂う嫌味は拭えませんが

選ぶ題材に共通するのは今も昔も

「小さきものはみなうつくし」

(うつくし=当時はかわいらしいことや児やもの)

なのだろうなぁと振り返った次第です


ありがとうございます


インスタはほぼ毎日更新しているので

可能でしたら 又このような流れを機に

見るだけアカウントを取ってご覧いただけたらと思います



秋の日のこころ


花が 咲いた

秋の日の

こころのなかに 花が咲いた


八木重吉 詩「秋の日のこころ」


*秋と花*をうたう重吉の詩の一つです

つつましく美しいこころのなかに

花は咲くのかもしれません

けれどやはり彼の詩を読んでいると

空も虹も花も 山も川も

映し出しうるのは

すべて自分自身であることに

たどり着くのです


画仙葉書や和紙コースター使うのは

(要ルーペ p_-; )

小さな紙面で愛でたい私の憧憬です


ありがとうございます



お知らせ ご報告


もうすこし
心をやしなえば
この
あかいゆう陽を
のこらず
うれしむことができるだろう

八木重吉 詩「ゆう陽」

どれだけの行いの積み重ねがあろうとも
未完だからこそ自らを慎み
畏敬の念を抱きながら
大自然の営みを
全身で受け止めたいと願っているようで
とてもいとおしく思えます
時間限定で訪れるあかいゆう陽を
そんなふうに慈しむ暮らしを
忘れたくありませんね

ありがとうございます

ここまではインスタと同じ内容記事ですが

今日はご心配をおかけし
またお騒がせしております
一宮西病院での脳外科診察日でしたので
経過報告させていただきたく思います
MRI 写真から大きさにも形にも変化なく
引き続き経過観察してまいります
そもそも5㎜という大きさであることはわかっているので
やはりドクターからは
血管内治療(カテーテルコイル塞栓手術)の話にはなってしまうのですが
ゼロリスクにはならないものの
未破裂脳動脈瘤に対しての治療が
近い将来さらに進むという明るいお話も
その道のパイオニアで有らせられるドクターから
聞かせていただき穏やかな帰路であったことも
重ねてご報告させていただきます
お気持ち寄せてくださる皆さまには
心より深く感謝申し上げます
日々まことを尽くしてまいりますので
今後ともどうぞよろしくお願いいたします



ギャラリーショップ出品ご案内



今日はかねてよりシリーズ出品したかった

小さなスクエアパネル(14㎝角)を紹介させてください

「蛍」

 儚さ相まって小さきものはみなうつくし の気持ち

「まことの心」

 小さな灯をともし続けたいと願いながら

 私は個人的にご先祖さまへの手元供養に

 この別バージョンを置いて手を合わせています

「かぜ」

 一瞬その場に音や香りが立つような空気を作りたいと願いつつ

「たまゆら」

 漢字では『玉響』と書きます

 瑠璃や翡翠などの宝石が触れ合う時のかすかな音を愛でる

 美しい大和ことばです

「つき ゆき はな」

 とんでもなくチャーミングな落款印とまさに玉響の如く触れ合うような

 さまが楽しんでいただけるかと


また「神さまとわたし」画像も数量限定でデジタルダウンロード購入可能といたしました

スマホ等壁紙や少し上質なL判や葉書用紙にプリントしお気に入りのフレームなどでお楽しみいただけたらと思います


ぜひギャラリーショップへもお越しくださいませ

ありがとうございます



作品ご紹介


以前こちらでもご紹介させていただきました
「神さまとわたし」
お客様より
熱い思いと共に有り難くご所望賜りまして
舞台を整えもうすぐお嫁入りの運びとなりました
写真ではどうにも伝わりにくく
もどかしいのですが
控えめにゴールドを纏った
優しいラベンダー色のパネルに仕立てていただきました

これからも自分自身のために
また
大きな峠を幾度も越えてこられた
皆さまのために
感謝をもって
書き続けていきたいと思います

ありがとうございます


青い薔薇


この作品を作った約20年前
Blue Rose ~青い薔薇~は
ありえないもの のたとえでした
それから何年か経ち
目の覚めるような鮮やかな青で
本当に出現してしまい…
作り手としてはいささか
気持ちがダウンしたのを覚えています

窓の形が気に入って購入し
シンプルな木地のフレームだったものに
アクリルジェッソで黒い下地を作り
ペインティングナイフで形成し
エナメルのような艶が欲しかったので
上から何度も何度もグロスを重ねて
マチエール(材質)にこだわりたかった
あの頃の自分を懐かしく思います
青い彩煙墨で窓の向こうにある
Blue Rose をぼんやり眺める様は
八木重吉の「夜の薔薇」から
影響を受けていたのだろうなと思います

久しぶりに玄関前イーゼルに出したら
生徒さん方から好評いただき
なんだか報われた気持ちになりました

ありがとうございます


ご案内


遅まきながら
インスタグラム始めております
こちらのブログ記事と重なるものも
多々出現しますが
ブログのみでのご報告やお知らせもあるかと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします

インスタグラム
ユーザーネーム
@shosai_ten

いつもご訪問ありがとうございます

ご誕生のお祝い


久しぶりのお名前書きお祝い作品です
お坊ちゃんが
最初に出会うであろうひらがなで

健やかに満一歳を迎えられた
「はると」くん
ぱっちりお目めに
キュッと結んだお口
既になんでもわかってるょ
なお顔写真を拝見し
彩煙墨で揮毫させていただきました

贈り主さんの優しいお気持ちのせて
笑顔があふれますように
幸せなご依頼ありがとうございました


書彩店よりお知らせ



いつもご訪問ありがとうございます
なかなか行き届きませんが
写真作品新たに出品いたしましたので
ぜひご覧くださいませ

ブログで紹介させていただいている
八木重吉の詩などの画仙葉書作品や
耳付き和紙作品等も順次書彩店に並べてまいります
スローペースをお許しいただきまして
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます

ありがとうございます


神さまとわたし


まだ名古屋の漢方内科へ月に一度
更年期の手当てに通院していた頃
大好きなおばあちゃま先生から頂いた言葉 再びです
「神さまとわたし そんな心持ちでいてね」
歳を重ねるとまた その表情も少し変わります

いつだったか…
昔々好きでよく口ずさんでいた松原みきさん(18年ほど前に他界されました)の
シティポップ時代を彩った「真夜中のドア」という曲を聴きたくなりました
普段はカバーを開くことをあまりしないのですが見つけてしまいました
藤井風さんが弾き語る「真夜中のドア」を!
どんなカバーも原曲損ねない愛にあふれ
圧倒的なグルーヴ感でもって
日本語より扱い易そうに英語でも話し歌う
そして彼の人となりを
また楽曲を知るほどに
私にとってはかつて八木重吉の詩に救われた気持ちに重なるように
こんな歌詞が美しいメロディに乗り深く沁み渡るのです

 ああ 全て与えて帰ろう
 ああ 何も持たずに帰ろう
 与えられるものこそ 与えられたもの
 ありがとうって胸をはろう
 幸せ絶えぬ場所 帰ろう
 去り際の時に 何が持っていけるの
 一つ一つ 荷物 手放そう
 憎み合いの果てに何が生まれるの
 わたし わたしが先に 忘れよう

 今日からどう生きてこう
 
 by Fuji Kaze「帰ろう」後半より


火葬場に勤務していらっしゃる方が
“また明日から故人様と向き合う事への勇気を貰っています”
とご自身のお心の変化を感謝を込めてコメントされていました
年代は遥か違えど同じ時代に生きて
選ばれし音楽家藤井風さんの楽曲や演奏に触れられることは
私にとっても大きな喜びです

幸せなエンディングを迎えられるよう
より良い今日でありますように

ありがとうございます


小さな気持ち


気持ちに小さいも大きいもないところですが
今日はひたすら作った物理的に小さなぽち袋のお話です
手のひらにぴったりおさまる
4.5cm × 9.5cmの細長いサイズは愛らしさもひとしおです
手間をかけるということは
心をかけるということ
そうやって一つずつ作ったものが
ある日誰かのきもちをのせて
誰かの手に渡るかもしれないし
立てかけて眺めてもらえるかもしれない
また読みかけの本の間に挟む役目をしてくれるかもしれない
思い巡らせるだけで幸せな作り手でした

ありがとうございます



目が覚めたら身体中の疲労感著しく…
まさにグロッキーという言葉が当てはまる
そんな夢の意味をついつい考えてしまいます
これは禊なのかとも…
あまりにも夢の中でエネルギーを消費してしまったので
暑さとともになかなか厳しい一日ですが
私はこの一行詩に救われています
そしてどれだけ混沌としていても
そこに愛さえあればすべては美しくなることにも

夢はみんな詩だ

八木重吉 詩

ありがとうございます


ネットショップ開設のお知らせ

ようやくネットショップ開設の運びとなりました
リクエストくださったお客さまや生徒さん方には
背中を押していただきましたことに心より感謝申し上げます
墨色などの再現には非常に手こずっておりますが
作品と同時にのし袋も少しずつご案内予定です
どうぞ長〜い目でご覧いただけましたら幸いです
長く「MARIKO 書彩展」として個展活動してきたことから
ショップ名も「MARIKO 書彩店」といたしました
ご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします

ありがとうございます


たまゆら



個人的な出来事であり長くなりますが、読み物としてまた一情報としてお目通しいただけたら幸いです


私自身は還暦を母親は米寿を迎えたコロナ禍の去年、母親が頸椎と胸椎の境目に出現した髄膜腫という良性腫瘍の摘出、頸椎狭窄部をブリッジで拡げる手術を受けました

高齢ながらも、自分の意思で決断できたことや難しい手術にも関わらず術前検査がクリアできたこと、信頼関係を作るべく納得出来るまで説明質問の時間を割いてくださるドクターに出会えたこと、すべては最善だったと思えます

おかげさまで麻痺が進み動かせなくなっていた片足が動くようになり、寝たきりを回避することができました

この出来事は大きな痛みを伴いながらも、改めて多くの気づきと知らなかったことを知る有難い機会となりました


家族に何かあるとついつい自分のことは後回しにしてしまいがちですね

今年に入りもともと耳に疾患がある私は、そのせいだろうと高を括っていたのですが、いささか違和感大きく耳鼻咽喉科で診察を受けると、両耳滲出性中耳炎になっておりました

大人の場合、他に原因が無いとも限らないので、念のため脳外科で検査撮影してくるようにと紹介状を頂戴し地元の脳外科にかかりました

中耳炎部分の説明後、MRI写真を見ながら先生がおっしゃいました

『ここにね動脈瘤が見つかってしまいました。どうしますか〜?この場所だと開頭してクリッピングするとスリップアウトする恐れがあると思うので、血管内カテーテルでコイル塞栓がいいかもしれませんね〜』

なぜここまではっきり初めて聞く言葉を覚えているのか不思議ですが、どこか人ごとのように聞いていたからなのかもしれません

『破裂に怯え不安でどうしようもなく未破裂のうちに手術希望される方もいらっしゃいますし、その場合はどちらの脳外科でも紹介状書きますからね』

さあどうしましょ!

会計待ちながら…家族に話さねばとか、先のことを誰に相談したらよいものかとか、自分自身に起こっていることに戸惑い不安が広がりましたが、同じものを抱えている大切な友人がすぐに浮かび話すことに決めました

その友人が信頼し経過を診ていただいている一宮のドクター宛に紹介状を書いていただきました

たまたまわかってしまったことに、当初は何かデンジャラスなパンドラの箱を開けてしまったように感じましたが、順序だてて大切な家族に友人にそして生徒さん方にと伝えるうちに、やはりこれも最善なのだと思うようになりました

それから3ヶ月が経ち今日は検査結果診察日でした

詳細を把握する為に、薬剤ダメージはありましたが造影剤使った3DCT撮影の画像によって、左内頸動脈にある未破裂脳動脈瘤は約5mmで、手術を検討する大きさであること

血管内治療が検討されるが、リスクも小さくはないこと

海外ではこういう病態への治療があまり積極的ではないこと

どういうわけかフィンランドと日本の女性に多くみられること

きっと今までも抱えていたであろうもの、明日明後日に手術しなければというわけではないけれども、その検討も慎重にしつつ経過をみていきましょう

との先生の穏やかで優しい口調に、身体大切に扱うからどうかいい子にしていてねと言い聞かせる気持ちで、次回予約し帰ってまいりました


破裂はくも膜下出血を意味します

破裂率と未破裂の治療によっての破裂や後遺症の度合いを天秤にかける…

なんと悩ましいことでしょう

どこにも正解も不正解もないように思えます

しかしながら、最善を祈り最悪に備え天命に委ねる

このブログに呟いてきたことをまさに体現する機縁…図らずも到来です

出来ることなど知れているし、とてつもない迷惑をかけることになるのかもしれない

が、今思うことは今大切な人に伝え、また書く

明るい心持ちで軽やかに執着やこだわりを手放していく

その積み重ねが明日に繋がればとても有難いことです

奇しくも

昔ご縁あってとてもお世話になり可愛がってくださった方がくも膜下出血後3年の療養を経て昨日旅立たれました

たくさんの勇気と力をいただきました

心より愛と感謝をこめてご冥福をお祈りいたします


長文にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました

今後も変わらずどうぞよろしくお願いいたします




ほたる



なかなかお目にかかれないので
恋しい気持ちを小さな作品にしてみました
落ち着いたサイズは14cmのスクエアです
壁にピタリと収まるように仕立てていただき
愛らしさひとしおです
両サイド又は両上下に展開し
またご紹介させていただきます

ありがとうございます

まごわやさしい


長いおいとまをお許しくださいませ

二歳違いの孫たちは
かつて私自身が通った小学校から中学校そして高校へ
懐かしい校門をくぐり
部活や自習終えた孫娘と孫息子二人を拾い
無事家へ送り届ける役目を
週に二度ほど担っています
なんと幸せでありがたい営みでしょう
まだ弟が中学生で
お姉ちゃん一人を迎えに行っていた頃
車の中で話したことがあります
「まごわやさしい」
ま は豆類
ご はナッツ類含んだごま
わ はわかめなどの海藻類
や は野菜類
さ は魚介類
し は椎茸などのきのこ類
い は芋類
昔から言い継がれてきたバランスの良い和食です
これに適ったご飯だったかな
と一日を振り返ってみる今日この頃です

ありがとうございます


葉桜


瞬く間に桜が散ってしまいましたが
満開の桜が物哀しい私にとっては
大好きな葉桜が楽しめる季節到来です

葉桜を見に行くならば雨あがり
私でなくてはいけない人と  俵万智

以前にもこちらで紹介したことがある短歌です
雨あがりにキラキラと瑞々しく光る葉桜は
来季への身支度を始めたかのようで
ひとすじの強さと美しさを感じます
不自由を嘆くより
今預かっているものに執着せず慈しむこと
思い出させてくれました

ありがとうございます


天赦


畏れ多くもなんと有り難い響きでしょう
今日は天赦日に一粒万倍日と寅の日も重なる稀な日
新しく春財布をおろすのに最強だと知ってしまった以上
買い換えのタイミングを合わせたのであります 笑
新たに何かを始めるにあたっても
分岐点から一歩踏み出すにも
それまでに準備したり整えるからこそ
大きな意味があるのかもしれませんね
私にとっても背負うものありきの天赦日です

先日 心得あるものの
改めて筆を持ちたいと入室くださった方が
「たかが一 されど一 シンプルな事こそ最も難しいですね」
と横角一本縦画一本の奥深さを言葉にされました
常に基本に立ちかえりお仕事される姿が重なり感銘を受けました
日々のいろはうた揮毫も
私にとっては自分自身と向き合う大切な行為です
ご来室くださる生徒さん方の日々の暮らしに
筆が彩りを添えてくれるよう
微力ながらこれからも尽くしていきたいと思います

ありがとうございます


おひさま


日をまともに見ているだけで
うれしいと思っているときがある

八木重吉 詩


久しぶりに見る明るい陽の嬉しいことよ!
曇天が続くと体調不良に見舞われる方も多いのではないかと思います
やはり人の身体も大自然の一部であることを痛感します
不穏な状況は続きますが
コロナウイルスのみならず
揺れる大地や河川の氾濫に留意しながら
今日のお日様が当たり前ではないことをきっと忘れてはいけませんね
心身のケアも人との関わりも手探りの連続ですが
この迷いも含めすべてが平安への機縁となりますように

ありがとうございます



ときめくぽち袋



久しぶりの100均ストアには
あらゆる分野の新作が並びワクワクしました
少し上質のものは少量なのもわかりやすく
選択の目安にもなります
おおぶりな花柄にゴールドのエンボスがアクセントの折り紙発見!
ブルーの細〜い丸サテンリボンをあわじ結びにし
金彩墨の きもち をのせてみました
水引もそうなのですが サテンリボンはなおさら
切れ味の良い小さなハサミで一気にカットしないと
断面が美しくないので瞬間緊張が走ります
ほつれ止めに先端に接着剤をちょんとのせて
ハート形にも見えるあわじ結びはサテンの柔らかさの成せる表情ですね
色柄違いのものも また同柄でも大きな柄ものは
90度回転させると柄配置がガラリと変わるので
バリエーションもデザインも和洋折衷無限大です
…こんな一枚の紙との出会いに胸がときめき
丁寧に作業を重ねて仕上がった一つのぽち袋を
見つけ出して手に取ってくださる方に 愛が届きますよう…
ものづくりとは そういうことのように思えるのでした
そしてここへは
キュートかつエレガントな表情がお気に入りの落款印(by希夷斎さん)がぴったりかと


ありがとうございます


会えないあなたを抱き続けて


ぽくぽく
ぽくぽく
まりをついていると
にがい にがい いままでのことが
ぽくぽく
ぽくぽく
むすびめがほぐされて
花がさいたように みえてくる

八木重吉 詩


数日前「会えないあなたを抱き続けて」
というサブタイトルのドキュメントを観ました
東日本大震災で ベテラン看護師でいらっしゃった奥様を喪い
愛してやまない妻 との思い出をたどることで
一進一退しながらも
生きるきっかけをつかもうとなさるように
助手席の奥様の写真と共に旅を続けたご主人の10年間でした
奥様に語りかけ海に沈む夕陽を見つめるお顔に刻まれた額のしわと柔和な瞳は
絞り出される少ない言葉よりも
その愛の深さを物語っているように感じました
「一緒にいるんだ 話しかけるとそこには一緒にいるんだ」
長い時間をかけ そう言葉になさったご主人様の
また 大切な方を喪い思い出を抱き続けていらっしゃる方々の
これからがどうか穏やかでありますようただ願うばかりです

香りがごちそうとなり亡き人に届く
今日は午後からお線香を焚き手を合わせました
犠牲になられた多くの御魂のご冥福を心よりお祈り申し上げます


万里子拝

おおぞらを


おおぞらを
びんびんと
ひびいてゆこう

八木重吉 詩


雨が上がった翌日
陽がさしていることが
ひときわ嬉しかった昨日は
孫息子の高校受験日でした
みんな可能な対策を講じながら
コロナ禍の一年をなんとか頑張ってきましたね
どんな場所でも
どんな道のりでも
淡々と歩いていくであろう彼を思い
筆ペンとりました

ありがとうございます



春のみず


死のうかとおもう
そのかんがえが
ひょいとのくと
じつに
もったいないこころが
そこのとこに すわってた

八木重吉 詩


春のみず という題の中に書かれた詩のひとつです
強烈な書き出しにもかかわらず
じんわりと心の奥底が温もり
安堵さえ感じるのです
授かった身体と心
いつかお返しするその日まで
慈しみをもって使い切りたいものです

寒暖差著しく不調感じる方も
多くいらっしゃるかと思います
どうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



愛の家


私にとっては十干十二支一回りの2020年
個展活動始めて四半世紀
開催のない年は初めてのことでした
そんな中で有り難くオーダーいただいた作品は「花」その二
(その一はお母様宅へ その二は娘さん宅へ)
そこには共に暮らしたご家族に想いを寄せての物語がありました
「愛の家」という重吉の詩がぴったりなご家族です

まことに 愛にあふれた家は
のきばから 火をふいているようだ

代々継がれてきた命は愛に満ちて
新たに迎えた命もまた
ご先祖さまに小さな手を合わせ
物語をつないでいかれるのでしょう
とても幸せな時間をありがとうございました


ネットショップ計画中ですが
いつかまた個展開催の折にはお目にかかれますように
どうぞよろしくお願いいたします


ありがとうございます


未来


The future depends on
 what we do in the present.

未来は現在我々が何をするかにかかっている
マハトマ・ガンジー

東日本大震災から10年
原発事故処理の終わりも見えないまま…
再び大きな余震に不自由を強いられ
眠れぬ不安な夜を過ごしておられる被災地の方々に
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです

疫病蔓延
氷河融解
河川は氾濫し
大地が揺れる…
図り知れない試練は続くけれど
出来る限り最悪に備え最善を尽くすことを忘れず
今日の行いが明日につながること
その積み重ねが行く末の希望となることを信じたい


お目通しいただき
ありがとうございます


平安


すべての
くるしみのこんげんは
むじょうけんに むせいげんに
ひとをゆるすというそのいちねんがきえうせたことだ

八木重吉 詩


突如難読漢字が使われている詩が登場することもあるのですが
この詩のようにすべての文字がひらがな表記の時はなおのこと
何かしら委ねられているような気持ちになるのです
これ以上でも以下でもない
重吉のありのままの思いが聴こえてくるようで
幾度も音読します
こぼれ落ちる涙の理由は自分でもよくわかりませんが
こうなればもう書くしかありません 笑

心の平安を得るにはなかなかと困難な日常ですが
大いなる自然の流れに身を委ねられるよう
尽くしていきたいと切に思います

ありがとうございます



実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます



立春


長い長い間留守をしまして
ご来訪くださる皆さまには深くお詫び申し上げます

立春を迎え新たな年の始まりにあたり
また緩やかに綴っていきたいと思います
無礼をお許しいただき
再びお付き合いいただけましたら幸い至極です
どうぞよろしくお願いいたします

コロナ禍の日々によって
多くの物事と人の真実や本質本性があぶり出され
今まで味わったことのない感情が湧き起こることも
たくさんありましたね
そんな中でも…言葉を飲み込み不自由を引き受ける方々や
人知れず病に臥せっておられる方々を忘れず
この時代に生かしていただいていることに
手を合わせます

ありがとうございます



まことの心


あまりに久しぶりの更新を
何卒お許しくださいませ

教室再開するにあたり
更なる出来得る策を と準備し
ようやくかたちが整ってまいりました
パーソナルスペースが確保出来るよう仕切った
アクリルパーテーションを設置
換気しながらのサーキュレーター導入 など

教室へ通ってくださる皆さまにとって
コロナウイルスのみならず
今後も懸念される様々な不安要素が
なるべく低減される環境作りに
折々にアップデートしながら
まことの心をもって
努めてまいりたいと思います
どうぞよろしくお願いいたします

ありがとうございます


教室よりお知らせ


緊急事態宣言の延長を受けまして
また岐阜県は未だ特定警戒地域であることから
当教室も引き続き今月末までの休室を決めました

試練と思案の日々ですが
今後始まる新たな暮らし方と共に
生徒さん方にとっても又自分自身にとっても
出来る限りのリスクやストレス軽減の為に
準備してまいりたいと思っております

以前 漢方内科の先生がおっしゃいました
「あなたも私も出来る事なんてたかが知れてる
ぜ〜んぶ引き受けるなんてできるはずない
ちゃんと来世でまた課題がくるから
残りの時間出来る事を
もうブレーキ踏まなくていいのょ!」と
柔軟な軸さえあれば
きっと大丈夫
そんな心強さを感じたこと忘れません

皆さまにおかれましては
引き続きどうぞくれぐれも油断なきよう
お過ごしくださいませ

ありがとうございます


天に神さまがおいでなさる


天に
神さまがおいでなさるとかんがへた
むかしのひとはえらい

八木重吉 詩


家族ですら
宗教観や死生観を共有することは難しいかもしれません
けれど幼い頃から自分の心模様を映し出すかの如く
何かにつけて天を仰いで生きてきたように思うのです
ある時は救いを求め
ある時はその温かい光に慰められ
ある時はその広さが恐ろしくなり
ある時は誰かの平安を願って
また
毎日神棚の榊立てや水玉の入れ換えをし柏手を打つとき
ご先祖さまに手を合わせるとき
生かしていただきありがとうございます
目に見えないものを大切に畏れ敬う
その感謝の行為が内なる良心を守ってくれるように感じます

品行方正だったわけでもなく
清廉でもない私のつぶやきに
何ら説得力はありませんが
だからこそ憧れる
普遍の美しさを放つ詩文や言葉に出会う喜びと幸せを
皆さまと共に

ありがとうございます


ひかりとあそぶ


ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい

八木重吉 詩「光」


お掃除や洗濯 空気の入れ換えには相応しい
お日様と少し強めの風が吹いています
雨足強い日には 
これで洗い流してはもらえないだろうかと
風あたり強い日には
この風で吹き飛ばしてはもらえないだろうかと
願わずにはいられません

個々に授かった良心は
花が美しいこと
その香りがさらに彩りを添えていること
夕焼けがきれいなのに
泣きたくなるような心細さを覚えること
そんな大自然の中で育まれて
やがて自分以外の家族や大切な人に向けられ
守りたいと強く思う心が愛だと知るのでしょう

暮らし方が大きく変わろうとしている今
「禍福は糾える縄の如し」
いつの日かこのコロナ禍を振り返ったとき
光を見失わず良心を傷つけなかった自分でいられるよう
今日を重ねていきたいと思います

ありがとうございます


あたらしいからだとこころ


あたらしい
からだと
あたらしい
こころと
そこまでゆかねば
このいきどおりはやむまい

八木重吉 詩


そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

…と高名なウイルス学者の先生がおっしゃるのを拝見しました

あのスペイン風邪から100年経っても です
なんと賢いといいますか 狡猾といいますか…
ひょっとしてウイルス側にしてみたら
体も心も一新せねば許さん!
そんなふうにも捉えられるような重吉の詩にはっとし
思わず目の前の色画用紙に筆ペン走らせました
あまりにも大きな痛みを伴う自粛期間ですが
それでも外でお仕事せねばならない方々のことを忘れず
思いやりを持つ心が自分自身を見つめることにもなる気がします

生徒さん方にお渡しする筆ペンの練習用半紙や書道のお手本は
一枚一枚朱墨で手書きしたものをその都度お渡しするので
常に書き続ける それが当たり前の日課でした
本当にありがたいことです
皆さんのお顔を思い浮かべながら
また家族を思いながら綴ることで
繋がっているような安らぎを覚えます

ありがとうございます


かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます


花衣


少し遅れて満開を迎える当地の桜の樹の下を
こんな気持ちで歩くことになるとは
寒い冬の日にはまだ想像していませんでした
が だからこそ
麗かな明るい陽も
澄んだ青空も
お墓に供えたスプレー菊の鮮やかな黄色も
すべて残らず嬉しむこともできるのかもしれません
とどのつまり…
人事を尽くし天命を待つ
そして密かに
神風を祈りつつ…

ありがとうございます


いのり



遠方に暮らす家族を思い
大切な誰かを思い
出来得ることを
ただただ誠実に

ありがとうございます


春の記憶


麗かな春の陽気にうっかり気も緩みそうになりますが
現状に鑑み 出来る限り正しく恐れ
今日の一日を慈しみをもって送りたいと思います
 

菜の花をコップに挿して相向ふ
春ごとにかかるきみとの記憶

坪野哲久(つぼのてっきゅう)


例年とはまるで違う卒業式を迎えることに
なってしまった学生さんたちの映像が流れる中
微かに思い出した短歌です
記憶を辿るように改めて短歌本を開いたら
無性に書きたくなりました
明治生まれの歌人が詠んだ
瑞々しく彩り美しいこの歌も
疲弊した人々に届くことはないかもしれませんが
ほんのいっときでも
愛あることばに触れ
大切なものを見失わぬよう
また傷つけぬよう守りたいですね

ありがとうございます


調和


「ことのは」に六芒星の印を添えて

まだ裏打ちもしていませんが
ごくごく淡い金彩墨のハートを背景に揮毫しました
言葉に強く支えられ また救われている私にとって
先日 絶妙なタイミングでいただいた六芒星の印
もちろん 篆刻工房「希夷斎」さんの手によるものです
天と地 光と闇 陰と陽 肉体と魂 
対極に在るようで すべてはひとつ
調和をはかることで守られる
そんな気がしています
大切なたからものの一つです

ありがとうございます


恋文


天国のあなたへ  柳原タケ

 娘を背に日の丸の小旗をふって、あなたを見送ってから、もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、ほんのつかの間でした。
 三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、今どうしていますか。
 私も宇宙船に乗ってあなたのおそばに行きたい。
あなたは三十二歳の青年、私は傘寿を迎える年です。おそばに行った時、おまえはどこの人だなんて言わないでね。よく来たと言って、あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、孫のこと、また、すぎしひのあれこれを話し、思いっきり、甘えてみたい。あなたは優しく、そうかそうかとうなづきながら、慰め、よくがんばったねと、ほめてくださいね。
 そして、そちらの「きみまち坂」につれて行ってもらいたい。春のあでやかな桜花、夏、なまめかしい新緑、秋、ようえんなもみじ、冬、清らかな雪模様など、四季のうつろいの中を二人手をつないで歩いてみたい。
 私はお別れしてからずっと、あなたを思いつづけ、愛情を支えにして生きて参りました。もう一度あなたの腕に抱かれ、ねむりたいものです。力いっぱい抱きしめて絶対はなさないで下さいね。


*主人は昭和十四年五月に中国山西省で戦死しました。当時の軍事郵便は検閲されました。
 今回そのころ自由に書けなかった思いの万分の一を書きました。
 すっきりして若返ったような気持ちです。 (ご本人のコメントです)
  

東日本大震災から9年 その祈りにあたり
昔一世を風靡した「日本一心のこもった恋文」の大賞作を思い出し本を開き
まるで 忘れかけていたタケさんの言葉を代弁するかのような心持ちで
筆ペン走らせました
ひとりよがりもいいところですが
せめてもの 一つの祈りのかたちです

おつきあいくださいまして
ありがとうございます



夢に神を見たい

八木重吉 詩稿より


夢を頻繁に見る人 見ない人
その違いはどこにあるのでしょう
また 潜在する意識が映像化されるのだとしたら
個人的には克服したと思っていた負の感情や
出来事があぶり出されること多く
目が覚めると…
あまりのエネルギーの消耗に もうぐったりです
まるで 弱点や課題を思い知らされた気持ちに
なってしまうことさえあります
自分自身の内に拠り所をつくり
平らな心持ちで日々暮らしていくのは
とても難しいことですが
だからこその数々のアトラクションを
楽しむしかありませんね!

熱に浮かされ 煉獄の日々の中
重吉の切なる願いだったのでしょう
私にはこの一行詩そのものが美しく思えてなりません

ありがとうございます


会うは別れのはじめ


「書道(漢字)は学んできましたが、仮名を習ったことがないのでお願いします」
そうおっしゃって
お客様のご紹介でご縁いただきご入室なさった方は
お忙しいご商売屋さんの奥様でした
のちに お店の定休日の夜には
書道教室を開いていらっしゃったことを知りびっくりしました
私なんぞでお役に立てるのか…
けれど そのようなお立場は一切表に出さず
いつも謙虚で素直でとってもチャーミングで
定休日の午前中お時間作り
手のひらに汗かくほど懸命に
仮名の運筆に励んでくださいました
働き者 という言葉がこれほどぴったりな方が
いらっしゃるだろうか…
いつもそう思っていました
多忙が続き少し足が遠のいても
「時間作ってまた必ず行きます!だから先生!待っててね!」

病いに臥せっておられると知った時から
さほど時間が経ったとも思えず
元気になってまたお会いできるものと
信じて疑っていませんでしたが
この雛月一日…訃報が届きました
昨夜はお通夜に参列させていただきましたが
未だ夢を見ているような気持ちです
こうして記事を書くことが彼女への
供養になるのかも…わかりません
私自身が納得し気持ちを整理したいという
自分勝手なわがままなのかもしれません
が 清書を前に揮毫し続けていらした
彼女の「いろはうた」をじっと見ていたら
たくさんの大切なものを残してくださったことに
改めて気づかされるのです
中でもとても彼女らしい文字を一部ご紹介させてください
そして 写真下は金子みすゞの詩からの一節で
人はお墓へ入るけれど いい子は翅が生えて天使になって飛べるの
という英訳詩の後半部分です
昔かけがえのない友を事故で失ってしまった方から
この英訳詩を作品にしてほしいと託され
納めさせていただいたことがありました
大きな度量でご家族を守り愛し
多くのお客様やお仲間お弟子さんに愛された
まさにひまわりのような彼女に
心からの感謝と共にこの詩を捧げたく思います

万里子拝


ひこばえ


樹の切り株などから出る新しい芽を
ひこ(孫)にたとえ ひこばえといいます
みなぎる生命力
その力強さを感じる言葉ですね
新たな家族のご誕生を寿ぎ
ひらがな表記でお名前揮毫させていただきました
健やかなご成長を心より願っております

不穏な雲行きが続きますが
出来得る策を講じ備え
この難を乗り越えていけますように

ありがとうございます


強さの証


The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.

弱い者ほど相手を許すことができない
許すということは強さの証だ

マハトマ・ガンジー


ここのところ
私の頭の中をめぐるワードです
自分がいったい何者だというのだろう…
清廉とはいえぬ道のりをふり返れば
許せない…という不遜な選択などない
すべてと言わずとも
受け入れ とかし 
自分自身も許してやりたい
そうやってひとつになれたらいい

ありがとうございます


あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます


ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます



花はなぜうつくしいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ

八木重吉 詩「花」


何度かご紹介させていただく詩のひとつですが
ご逝去された八千草薫さんの著書にも
好きだった詩のひとつとして登場します
また 「あなただけの、咲き方で」という
題名から思い出した詩がもう一つありますので
ご紹介させてください

深い人生よりもっといい人生
それは個に徹した人生だ
浅くもなく深くもなく
浅ければ浅いままに
深ければ深いままに
力をつくして残無い人生だ  重吉詩

自分自身を肯定し前を向いていく勇気をくれるような
言葉や本に出会える幸せは
手を伸ばせば きっとそこ此処にありますね

ありがとうございます


赤らんだ空


夕方の赤らんだ空
私の心がやすらかになる空

八木重吉 詩「春」
画用紙に筆ペンにて


雪らしい雪が降ることもなく
厳しい寒風が続くこともなく
春が訪れるかのような日々ですが
もう花粉症に悩まされておられる方々も少なくありません
新型ウイルスのパンデミックも懸念され
個々の体調管理やその備えをしたいものですね

夕方の空は
もの悲しさと懐かしさが同居していて
その時の心持ちを映し出す
スクリーンのように感じることがあります
少し日が長くなった春の夕が
どうぞ優しくありますように

ありがとうございます


春隣


「最善を祈り 最悪に備える」
回復の見込み難しい病床の家族を思う
ドラマのワンシーンで交わされた台詞でした
この心構えはどんな時も留めておいた方がいい時節に
私たちはいるのではないかと
改めてはっとさせられました

私ごとで恐縮ですが
昨年12月から体調不良に長く悩まされておりました
移動するにも買い物するにも直ぐにバテてしまい
立ち話すら直ぐ顔面蒼白になる始末…
身体の声には普段から耳を傾けてきたつもりでしたが
今まで通りのケアでは持ち上げられないと判断し
看板文字を揮毫させていただいた
漢方相談薬局「雫」さんへ駆け込みました
薬剤師さんとしてのキャリアのみならず
国際中医師資格をお持ちの新田知枝先生
問診舌診などのカウンセリングはもちろんですが
その人の陥っている状態をしっかり見極めようと
努められるその向き合い方や
変化していく体調を見逃さずきめ細やかに
処方しアドバイスくださる姿勢は有り難い限りです
おかげさまで薄紙を剥ぐように日毎に軽くなってまいりました
東洋医学が好きな私にとって
陰虚陽虚 裏熱裏寒…改めて漢方の奥深さとその力を実感する機会となりました
思いのほか消耗していたエネルギーを
何かしらで補っていく年齢であることを素直に認め 笑笑
抗わず受け入れ 自身を許してやりたい今日この頃です

皆さまにおかれましても
揺らぐ季節に備え
できるだけ心身整え
明るい春を迎えられますように

ありがとうございます


来し方 行く末


こしかた
ゆくすゑ
雪あかりする

種田山頭火


過去と未来
過ぎ去ってしまったことにとらわれず
けれど否定するのではなくとかし
今日の自分が明日をつくり出していくことを忘れず
心身にあかりを灯し続けていきたいと思っています

幾度触れても
はっとさせられるうたや詩文があります
何度書いても響き渡り
自分自身を潤してくれるのです
支えられ救われるたからもののような言葉に
皆さまも出逢えますように
心からそう願っています

ありがとうございます


新年のご挨拶


あけましておめでとうございます
当ホームページにご訪問いただき
誠にありがとうございます

教室に通ってくださる生徒の皆様
個展の折にはお運びくださるお客様
そしていつ何時にあっても寄り添ってくれる家族や友達
少し先にこの世を卒業して逝かれた故人様
すべてのご縁に支えられ今があります
心より深く感謝しています

十干十二支を一巡生きたら…
成熟した自分に会えるのかと思いきや
全く違っておりました(笑)
還暦を楽しみながら
あいも変わらぬ文字と言葉ですが
まことの心をもって綴ってまいりたいと思います

世の中もまた自然界にも憂い無しとはいきませんが
皆様におかれましては 健やかな一年となりますように

ありがとうございます


亥から子へ



この一年の間に幾つものご縁が繋がり
それぞれにコミュニティが生まれる幸せを頂戴しましたこと
心より厚く御礼申し上げます

また 幾つかのお別れもありました
親族のみならず
二十年余りの長きに渡り書道教室に通ってくださった
生徒さんの告別式に 今日は参列してまいりました
平成10年初個展を開催の折
講師にとお声かけ下さったサークルの中のお一人でした
当時いらした在籍者の多くは今の私の年代で
親さんの介護やご家族ご自身のご病気
私の力不足が最たるものだったでしょうが
それぞれのご事情により退室なさって
ここ十年近くは4名での活動でした
お身体に不具合など抱えながらも
また入院や手術などでご欠席ありながらも
復帰なさっての教室継続です
私自身が人生の先輩方に学ぶこと多く
頭が下がるのは言うまでもありません
先週の教室で年末最後のご挨拶をしたばかり…
あまりに突然訪れたお別れに
お顔拝見するまで信じられませんでしたが
ご家族様にお許しいただいて
感謝のメッセージを棺に添えたとき
先立たれたご主人様のもとへ旅立って逝かれたのだと
受け入れお別れすることができました

できる できない ではなく
やるのか やらないのか
しかも軽やかに
示し続けてくださったことに深く感謝し
心よりご冥福をお祈りいたします

万里子拝


ひかる人


私をぬぐらせてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

八木重吉 詩「ひかる人」


想像めぐらせています
ひかるような人 とはどんな面立ちで
どんなふうに動くのだろう と
自分が とか 私が と主張している
拭いたい私 と対局にいる人だろうか
則天去私
小さな私にとらわれることなく
大自然やその流れに身を委ねる
そんな境地に至りたい と
願いながら生きる人こそが
ひかる人 なのかもしれません
重吉の切なる願いがあふれているようで
とてもいとおしい気持ちになります

ありがとうございます


ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます


誠実な愛


Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet 
And so are you.

マザーグースより


ご結婚のお祝いやバースデープレゼントなどに
使っていただくことの多い
マザーグースのうたの中の一つです
薔薇に赤い形容詞がつくと はにかみを
すみれに青いという形容詞がつくと 誠実を表すそうです
少し恥ずかしいけれど
誠実な愛情を伝えたい
その互いの愛は
お砂糖のように甘くあってほしい
…というような感じでしょうか
とてもシンプルだからこそ
どんな時代にあっても
長く愛されるのかもしれませんね

作品サイズ 35cm × 16cm

ありがとうございます


ひとつの ながれ


ひとつの
ながれ
あるごとし

いずくにか 空にかかりてか
る る と
ながるらしき

八木重吉 詩「ひとつの ながれ」


14年前の今日
幾度かの危機を乗り越えて 孫息子が誕生しました
上の孫娘の出産が初産としては順調だった
母親である娘にとって なかなかと大変な道のりでした
帝王切開で小さく産まれた子が
もう彼が と呼ぶにふさわしく成長しました
こうして繋がれてゆく命のリレーも
ひとつのながれであることを感慨深く思う12月1日です
る る と 
明るい希望を持ち また描きながら
健やかな心と身体で
優しく強く進んでほしいと願っています

自分自身の内に拠り所を作ることはとても難しく
なかなか手の届かないところなのかもしれませんが
そのおおらかな安らぎは
自分のみならず 家族や周囲の方々にとって
どれほどの幸せをもたらすことでしょう
自戒をもっての「ひとつのながれ」です

ありがとうございます


ひかり


ひかりに うたれて
花がうまれた

八木重吉 詩「光」


初めてこの二行詩を知った時こそ
私はひかりに貫かれたような感覚でした
万物の源を思わせる懐かしさや
明るい希望に包まれる温かさは
何度読んでも 何度書いても
色褪せることなく照らしてくれます
私自身がそうであるように
誰かにとってのひかりとなりますように

愛しい命を授かり家族が増え 新築された際
壁紙クロスを予備にいただいたというお客様より
そのクロスを使ってのパネル作品ご依頼を頂戴いたしました
色合いが生かせるよう
少し黄味がかった古紙に金彩墨にて揮毫
ご家族の姿を思うと 落款印はラブリーなこれ以外ありません

ありがとうございます


うつくしい心


どうせ短い命
出来る限りうつくしい心でいよう

八木重吉 詩稿より


病床にあって書かれたものでしょうか
決して投げやりだったわけでも
やけになったわけでもなく
また 長く生きたとて
同じ言葉が湧き上がってくるのかもしれません

命をいただいたその瞬間から
人は 生老病死の四苦から逃れることは出来ません
苦難と挫折を繰り返したり
泥道を歩かねばならないこともありますが
良心を傷つけない生き方をしたいですね
死を意識することは
きっと生き方を明確にし大切にすること
出来る限りうつくしい心でいられますように

ありがとうございます



冬の日


冬の日は
やわらかく
慈悲の顔のようにあかるい

八木重吉 詩「冬の日」


昨日は天皇皇后両陛下の御即位パレードでしたね
両陛下のこれまでの道のりを思い起こしながら
目頭を熱くしテレビ中継を観ていた一人です
幼い頃の私に 母はよく口にしていました
「徳仁親王と同じ年に生まれたのょ」と
同じ時代を過ごしてきた御方が 天皇陛下となられて
私たち国民の幸せを願い 厳粛な祈りを捧げ続けていかれることを
改めて深い感謝をもってこの胸に刻みました
上皇さま上皇后さまより引き継がれる慈悲に満ちた御姿が
これからも健やかであられますよう切に願いつつ
筆ペンにて揮毫しました

ありがとうございます



ご来場御礼


二週間に渡り8日間のグループ展
無事会期終了いたしました
ご来場いただきました皆々様には
心より御礼申し上げます
篆刻工房「希夷斎」さんの賛助作品によるお力添えもあり
出品した生徒さん方にとっても
そのご家族様やご友人お仲間の皆様にとっても
とても意味深く充実した会になったのではないかと
手前味噌ながら手ごたえを感じております
微力ではありますが 学ぶ喜びを皆さんと共有しながら
日々 尽くしてまいりたいと思います
今後とも何卒よろしくお願いいたします

写真は会期中帰り道で出会った見事な虹の二重奏です
奇しくも八木重吉の虹の詩をリクエスト賜わり揮毫しました

しずかなる
にじのごとくに かねがなる
こころのそら

ありがとうございます


思いとおこない


以前もブログでご紹介した「ゆき つき はな」
当方が揮毫した葉書大作品を
篆刻家の希夷斎さんが 桜の木に刻字してくださったものです
そうです 刻字作家さんでもあるのですが
ほっそ〜い仮名曲線に薄っすらついたその肉付きも
ちっさ〜い結びも…まさに筆跡そのままに再現されているのです
一人では得られることのないこの充足感と喜びは格別です
しかも あつらえたかのようなフレームを入手し収めましたらば
希夷斎さんもとても気に入ってくださって
インスタでご紹介下さいました
すると…なななんと!
遠方よりギャラリーへお運びくださる希夷斎さんファンのお客様が!
思いがあっても なかなか行動に移せないものですが
何かが響き合い共鳴する不思議やご縁を
有り難くいただいた会期前半でした

ご来場いただき 生徒さん作品一点一点を丁寧に観てくださいました皆様
また 遠方から思い切ってご来場くださった希夷斎さんファンの皆様
温かいお言葉を頂戴し 心より感謝申し上げます

人の手わざなのか…と信じ難い篆刻千字文と刻字作品を
ぜひともこの機会にご高覧くださいませ
希夷斎さんホームページ
https://wave.ap.teacup.com/kiisai/

31日〜11月3日(後半)

ありがとうございます


教室グループ展 初日


予定通り 当教室のグループ展を迎えられましたこと
尽力くださった皆様には 心より御礼申し上げます
いずれも 様々な暮らしの中で
背負うものや ご自身ご家族の体調などと折り合いをつけながら
とてつもなく地味な練習の積み重ねを経て仕上げた作品です
一つ一つゆっくり眺めていると
その生徒さんの取り組みが思い出されます
同じ題材課題であるからこそなお
その人となりが 何か深いところから表れてくるようです
快く教室へ送り出してくださるご家族さまに
また ご友人やお仲間にぜひご覧になっていただきたく
ここに感謝とともにお願い申し上げます
今回は 私個人はもちろんのこと当教室の生徒さんの落款印を
お願いしております「篆刻工房 希夷斎」さんの篆刻作品も展示しています
圧倒的なその手技と 全編に古典の香り漂う美しさを
ぜひとも味わってくださいませ

中津川市茄子川 ギャラリー なすの花にて
10月24日〜27日・10月31日〜11月3日
10:00〜17:00 (最終日は16:00まで)
ご来場心よりお待ちしております
ありがとうございます



秋の日のこころ


花が 咲いた
秋の日の
こころのなかに 花がさいた

八木重吉 詩「秋の日のこころ」

いつもご訪問くださる皆さまには
しばらくぶりの更新をどうぞお許しくださいませ

日を増すごとに甚大になる台風被害…
心よりお見舞い申し上げ
これ以上の被害が出ないことを願うばかりです
また時を同じくして突然訪れた
身近な将来ある若者とのお別れに
まるで思考が停止したような時間を送っていた気がします
命の瀬戸際で筆舌に尽くせぬ恐怖を味わい
今なお先の見えない不安を抱え続ける方々を
かけがえのないご家族や大切な人を失った方々を思うほどに
一日一日を尽くしていく以外何ができましょう
心の中に花を咲かせるがごとく
より温かくより慈しみ深く
手を合わせ書き続けてまいりたいと思います

ありがとうございます


新作 のし袋


教室生徒さん方が続々と作品仕上げる中
私もせっせと頑張らねば!
ということで のし袋 ぽち袋を日々作り続けております
ご紹介はごく一部ですが エンボス加工したアジアンペーパーや
お馴染みのイタリア紙に 水引きのみにこだわらず
ジュートやコットン サテン素材の紐を結び添えました
さまざまな場面で お気持ちにぴったり合うものありましたら幸いです

ありがとうございます


教室グループ展のお知らせ


来月はおよそ3年に一度の教室グループ展を予定しています
全員参加ではなく コツコツと積み重ねてこられたことの形が
タイミングよく発表していただける生徒さん方の作品が並びます
仕事 家事 介護 子守 病気や怪我 … それぞれの日々の中で
筆を持ち継続してきた時間は とても尊いものです
ご家族さまもご友人も ぜひご来場くださいませ

ありがとうございます


ことだま


先日 ご紹介させていただいた「喫茶 jin 」さんより
うちのカウンターに合う「ゆきあい」を書いてくれませんか
との有り難いご依頼をいただきました
お客様を迎えるオーナーさんの心に
ことだまが響き共鳴してくださったとしたら…
こんなに嬉しいことはありません

私は 筆文字だけは書き続けていますが
書家だとか 書道家だとか 
そんな肩書きで名乗れるような才器もなく
ましてや 芸術などとはかけ離れたところにいます
言葉の持つ美しさや響き その力が
たとえわずかでも 温もりを持って届けられたら本望なのです
その為の日々のいろはうたであります

10cm角の小さな「ゆきあい (金彩墨にて) 」が
おもてなし後 お客様を見送るオーナーさんと
お供できますこと 幸せに思います
ありがとうございます


良寛さん 辞世の句


秋ですね
以前 軸作品でもご紹介しましたが
今回 パネル装でのご依頼を賜わり
納めさせていただきました (上作品)
波のような流れで包んだ下作品は
来月の当教室グループ展に出陳予定です
作品サイズ 60cm × 36cm

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

良寛のうた

昨日までの執着やこだわりを手放し
明日からの見えない不安に怯えず
目の前にある今日を尽くせば
このような感得の地に立てるのでしょうか

ありがとうございます


special to me


あなたにとって特別な人は誰ですか
家族 パートナー 親友 恩人
…もうこの世にはいない方かもしれませんが
特別な誰かに出会えたことや そのご縁が
今の自分の言葉と行為となり 現れていると思うのです
今日一日が終えられることに手を合わせ
明日も進んでまいりましょう

作品サイズ 35cm × 30cm
ありがとうございます


叶えるちから


暦の上では 白露 だというのに
ここ数日の暑さで 再び夏バテ気味の方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか
胃腸に優しい食事で養生したいものですね
夏の終わりと秋の始まりが混ざり合ったような
雲の動きは まさに行き合いの空です
そして 人と人が出会うことやその場所も
「ゆきあい」と表現されます
ご縁あって 以前から「夢だけどいつか…」
とお話聞かせてくださった方が そんな場所を形にされました
5月中津川市中津川にオープンした「喫茶jin 」さんです
決して楽しいばかりではなかったであろう出来事も
手作業に費やされた多くの時間や日々も
すべてに感謝をもって歩を進め 夢を叶えられました
駐車場からカフェ店内への歩道に敷いた木地
扉にデザインされたステンドグラス
小窓のガラス素材や温かみある棚の一つ一つに
オーナーさんのセンスが散りばめられ
優しく美しい空間が迎えてくれます
皆さまもぜひに!

https://www.instagram.com/kissa_jin/?hl=en


ありがとうございます




篆刻作品


12cm角に千字文全文を刻す
という前人未到の篆刻を成し遂げられた
「希夷斎」岩浪健一氏の作品を頂戴し
濃紺のシャンタン生地で表装依頼していたものが仕上がりました
繊細で緻密なその手仕事に
圧倒されるのはもちろんのこと
まるで唄っているようにも
リズムを奏でているようにも感じられ
画面は 私にとって美しい楽曲のようです

当方及び教室の生徒さん方の落款印は
ほぼ「希夷斎」さんの手によるものです
私がお伝えする個々のキャラクターに合わせ
一つ一つ心をかけてくださったものが届きます
秋の終わりの 教室グループ展では
今回ご紹介の大作含め
愛らしく美しい刻字小品も
皆さまに観ていただける予定です
ぜひ実物にて ご堪能くださいませ

希夷斎さんホームページ

ありがとうございます


かなかな


かなかなが鳴く
こころは
むらがりおこり
やがて すべられて
ひたすらに
幼く 澄む

八木重吉 詩「かなかな」

蝉の中でも 梅雨の時期から
どこか物哀しいその鳴き声が
涼感漂わせる かなかな (日暮らし)
統(す)べる という表現が重吉の詩には出てきますが
ひとつになりきっていく様や
何ものにも侵されることない透明感に包まれ
麦わら帽子の遠い日を思い出します

ありがとうございます


祈り


知覧特攻平和会館に
ある団体で訪れた年配の殿方から
どうしても胸に刺さって忘れられないうたがある
数人分を作品としていただきたい
とのご依頼を ひと昔以上前の個展の際に頂戴しました
写真は当時納めさせていただいた四点です

野畔の草
召し出されて
桜哉    原田大尉

…私が書いていいのか 書けるのか
甘っちょろい私は 苦しくて悲しくて
書くたびに胸が締めつけられ 紙面を汚していましたが
書き続けると ある時違う感覚に包まれたこと 思い出します
ご依頼いただいた皆様に
お応え出来たかどうかはわかりませんが
私にとってかけがえのない機縁であったことに
間違いはありません
終戦記念日の昨日
再びこのうたを思い祈りました

ありがとうございます


百日紅


さるすべりをみたらば
たくさんに
いい花がさきみだれていた
紅くて
そっとわたしの肩をたたくようなきがした

八木重吉 詩「百日紅」

この詩は重吉が
… みずからにふしぎとするまで愛らしき詩なり
われは、ふたたび曙にたつおもいあり
命なかりしものも命あるべくおもわれきたれるなり
… と1925年の8月に 憶えがき と残した詩篇のひとつです

昨日は長崎原爆忌でした
午前中の公民館教室で生徒さん方と黙祷した帰り道
豊かに揺れる房状の百日紅を見ながら
この詩を思い出していました
御巣鷹山の日航機墜落事故があった12日も訪れますね
ご先祖様やまた多くの御魂に思いを寄せ
今あることに感謝伝えるお盆を過ごしたいと思います

ありがとうございます


お知らせ


ホームページへのご訪問 誠にありがとうございます
お問い合わせフォームからのメッセージなど
心より感謝申し上げます
賜わりましたメッセージには必ず目を通し
頂戴したメールアドレスに返信をさせていただいておりますが
受信設定によっては お手元に届かないこともあるようです
大変お手間かけて申し訳ありませんが
gmail 又は携帯アドレスからの受信設定をご確認いただけましたら幸いです
何卒よろしくお願いいたします


轟く雷鳴に思う


突然のバケツをひっくり返したような雨と稲妻
そして家が揺れるほどの雷鳴の中で書いています
日々の暮らしが一瞬にして奪われた広島原爆忌の今日
人々の無念の涙なのかもしれない と思いつつ
度々ご紹介してまいりました良寛さん辞世の句
ご依頼賜わり まだ揮毫の過程ですが
アップさせていただきます

うらを見せ
おもてを見せて
散るもみじ

授かったこの身体で
すべては過ぎ去ってゆく中
さまざまなアトラクションに乗り体験し
使い切ったと言えずとも
できるだけ軽やかになってお返ししたいものです
… special to me …
誰もが 誰かにとっての特別な存在であることを
胸に刻み 手を合わせ祈ります
生かしていただきありがとうございます

万里子拝


空の青


夢に みし
空の
青かりき

山の土と
草の
うれしく ありき

八木重吉 詩


再びのご紹介です
梅雨明け後 危険なまでの猛暑が続き
体調管理も甚だ難しいこの頃
草むしりや散歩もままなりませんね
大雨が降れば 洪水や土砂災害を警戒し
緩んだ山や地盤を揺らす地震に備える
畏敬の念を抱きつつ
空の青や悠々と浮かぶ白い雲の下を
訪れる休日 また軽やかに散歩できますように
皆さまもどうぞご自愛くださいませ

ありがとうございます



夢は
みんな
詩だ

八木重吉 詩「夢」

果てなく純粋で透明で あまりに素朴
なのに心の奥深く残る余韻に佇むのです

何ら脈絡なく 突拍子もない夢
恐ろしいほどリアルな夢
会いたいと願っていた人に会える夢
私も含め 頻繁に夢を見る方も多いかと思います
しかしながらこの詩を書いた時
今を生きることそのものが 夢なのかもしれない
…とも思えるのでした

ありがとうございます


ねがい


できるだけ
ものを持たないで
こだわりなく
心をはたらかせたい

八木重吉 詩

四半世紀ほど前の自分は
こだわりを持つことにこそ 自分らしさがある
…かのように考えていた気がします
積み重ねてきた行為によって
自分自身を信じてやれることは
とても大切だと思いますが
自分を縛るこだわりや執着を手放していくことが
より大切だったと 腑に落ちたとき
成すべき(為すべき)ことも
明確になるのかもしれません
あさはかで愚かだった自分も
無駄ではなかったんだょ と
許し とかしてやりたい…
そんな気持ちになります

ありがとうございます


ふしぎなるこの世かな


手をあわすれば
洗われてゆく
ふしぎなるこの世かな
かたじけなきぼんのうの世かな

八木重吉 詩

朝目が覚めること
いろいろあれども 今日一日が終わること
すべて当たり前ではない
奇跡の連続であることを つい忘れてしまいますが
朝夕神棚に向かいご挨拶する時
また ご先祖様にお礼申し上げる時
きっと 誰もが素直に内なる良心と繋がっています
…かたじけなき煩悩の世
と重吉は書いています
あらゆる煩悩に揉みくちゃにされながらも
その中で自分を洗い流し続けるのは
おそれ多いほどありがたい 不思議なしくみ
…そう解釈できないでしょうか
私のひとりよがりかもしれませんが
そんな心持ちで筆ペン走らせました

ありがとうございます

ほうたる


ほうたる ほうたる なんでもないよ

種田山頭火 句

物悲しくも 幻想的に
その命の証しを灯し
私たちを魅了し続けてくれます
ここ数年見ていない蛍への
懐かしさと憧れの思いが募ります

「気長〜に 楽しく 軽やかに」
久しぶりに診ていただいた名古屋の漢方内科医
井上淳子先生からのお言葉です
漢方薬以上の効能があるかもしれませんね

ありがとうございます


お仏壇の欄間に…


大切な旧知の友人が繋げてくれたご縁によって
現代の生活様式に合わせコンパクトモダンな
お仏壇を作っていらっしゃる「おぶつだんのヤマウチ光栄」さんの
欄間部分制作に関わらせていただきました
様々な分野の作家さんとのタイアップによって
お客様の個々のニーズに合わせたり
ご供養のスタイルを今後提案していかれるそうです
欄間部分はマグネットで取り外し可能です
フレーム内の和紙作品は先にこちらでもご紹介した四点です
個展の際に出陳しているパネル作品も
今回ご依頼頂戴し 三点納めさせていただきましたが
昨今 簡素な手元供養というスタイルもあるので
置く形としてもご提案できるのでは と店長の榎本吉宏さん
ご希望のお言葉などございましたら
対応させていただきますのでご連絡くださいませ


小さなお子さんもその前に座ったら
「のんのんさん」とその小さな手を合わせたくなる
ご先祖さま故人さまを大切に思い感謝をお伝えする
そんな場所となりますように

ありがとうございます



いいかお


かなしみを
しきものにして
しじゅうすわってると
かなしみのないような
いいかおになってくる
わたしのかおが

八木重吉 詩

こんなふうにして
かなしみもとけていったら
心底かろやかになれるのでしょうね
きっとそのためのかなしみであるから

被災地で不安な夜を過ごしておられる方々を思い
また 自らの防災意識と備えを見直すことが多くなりました
心に留めて暮らしたいと思います

ありがとうございます


ほぐれる


しろいそらへ
桐の
わか芽がほぐれてゆく

八木重吉 詩

とかしてゆく に続き ほぐれてゆく です
無辺際に広がる空 と桐のわか芽 との対比は
まるで 大自然の中に生かしていただいている
ひとつひとつの命のように響いてきます
受け入れ とかしてゆく
きらめきながら ほぐれてゆく
どちらもとても大切なことに思います
限りなく短い詩の その言葉の選択に
私はうっとりしてしまいます

ありがとうございます


とかす


ひにくなこころと
いかれるこころと
ふたつとかして
ただうつくしく
しずかにながれたい

八木重吉 詩

どうしようもない負の感情に包まれた時
忘れる とか 力に変える とか…
そんなこと言われたって苦しいだけ…
誰にも経験のあること と思います
私は 八木重吉の詩の中でも
大きなキーワードではないかと感じる
とかす という言葉に出会い 救われた思いでした
否定せずともとかしてゆく…
再びのご紹介ですが 静かに降り続く雨の休日
この詩が浮かび 磨墨しました
自分自身を支えてくれる言葉に 皆さんも出会えますように

ありがとうございます


みんなちがって、みんないい


金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」
最後の一行です
毎回個展の際にはこの一節も書き溜め
皆さんにお手にとっていただいていましたが
今回は すっかり抜け落ちており
それを思い出した途端に書きたくなりました

物事には様々な側面があって 陰陽も表裏一体ですね
それぞれに違う物差しや価値観を持つからこそ
素敵な化学反応も生まれるけれど
問題も起こるし衝突もある…
それでも 万事塞翁が馬!
こんなにシンプルで美しい言葉が残されているのですもの
きっと
人を大切にすることは自分を大切にすること
自分自身を傷つけず大切にすることは 周りの人を大切にすること
そんなふうに思います

ありがとうございます