ゆるし


神のごとくゆるしたい
ひとが投ぐるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまえにささげたい

八木重吉 詩「ゆるし」


100の診療所より一本の用水路 と
アフガニスタンで自らが作業をし砂漠を緑化することに
惜しみなく尽力された中村哲医師
もしかしたらいつ何時も覚悟を持たれていたのかもかしれませんが
尊い命奪われてしまうその時まで
みんなの心に明かりを灯し続けてこられたことでしょう
心よりご冥福をお祈り申し上げます

過ぎ去ったことにとらわれ
人も自分自身も許せず
立ち止まることほどの漏電はきっとありません
すべては過ぎ行き変化していくもの
失敗も過ちも含めた経験は
決して無駄ではなかったと教えてくれます
難しいけれど 中庸であることを心に留め
できれば軽やかに歌うように
穏やかに話すように
そっと手を当てるように
筆を運びたいと思います

ありがとうございます