ゆるし


ゆるされ難い私がゆるされている
私はたれをも無条件でゆるさねばならぬ

八木重吉 詩稿より


重吉の詩には多く登場する「ゆるし」という言葉
クリスチャンであった彼にとっては
ごく自然に湧き起こる感情であり
思考だったかもしれません
幼子二人と妻を残して夭逝した重吉の
素朴で透明な心の呟きや叫びに
果てなく救われる思いと共に
強く叱咤されることもあります
ただ
一見したところ重い題材に思えますが
至極当たり前のことのようにも感じられ
軽やかにやってのけたい気持ちになり…
結果 やっぱり支えられているのです

ありがとうございます