あわせた手


二つ合せた手がみえる

八木重吉 詩「春」


春という文字が
シンメトリーで
手をあわせたように見える
…という解釈もあるかもしれませんが
私はこの詩を見た瞬間
重吉の愛してやまない子どもらが
もみじのような小さな手を
のんのんさんの前であわせる様子が
病床の彼の視界に入ったとしたら…
そんな勝手な想像の世界で
涙腺崩壊です

眼を閉じて
手をあわせることは
やはり祈りですね

ありがとうございます