かえるべきところ


かえるべきである
ともおもわれる

八木重吉 詩「おもい」


岐阜県に出された非常事態宣言を受け
当教室も来月6日まで休室となっております
私個人は高齢の母親の通院時等に
極めて強い注意を払う行動以外
巣ごもり生活を淡々と送るのみですが
医療や介護 また教育に従事される
生徒さん方が少なくありません
自宅待機のできないお仕事に就く皆さんが
日々抱えておられるであろう不安や恐怖を
思うと…無事を祈るばかりです

東洋医学が好きで
きめ細やかな漢方に支えられ
鍼灸の手当て欠かせない私は
ツボ指南いただき
毎日のようにお灸を続けています
気血水を巡らせることが
どれほど大切なことかを知り
一つでも滞ると身体は本来の働きを失ってしまうことを体感します
大自然の一部であることもです
コロナウイルス感染拡大
畏敬の念を忘れ 傲慢に生きる私たちに
激烈な痛みを伴うお灸を据えられたのでは とも思えてきます
大震災 大水害 いつ噴火しても不思議のない火山
忘れてしまった頃に試され
当たり前の暮らしは
決して当たり前ではないことを思い知り
私たちは歴史の証人となって
すべてにおいて原点に帰っていくのかもしれません

医療に多くの問題点抱える地に暮らす私たちです
疲弊し少し油断した隙間に
闖入(ちんにゅう 断りなく突然入り込んでくる)されぬよう
どうぞ皆々様もくれぐれも軽んじることなく
でき得ることを誠実に続けてまいりましょう
いつかの終わりに向けて

ありがとうございます