実があること


いつわりにいくるくるしさ
神のごとくいくることはできぬか

八木重吉 詩


誰もがこの世に命を授かった時宿した良心
守ることを疎かにしていたんじゃないか…
再び取り戻す…というより思い出す旅が待っていた
そう感じながら手に取る重吉の詩集は
私にとって心貫く言葉であふれています

「歳をとって老いれば誰でも汚くなる
 大事なのはその時実があるかどうかだ」
これは以前親娘の会話の中での母の言葉です
のちに話すと大笑いなのですが
あまりに的を射て刻印のごとく忘れられなくなってしまいました
実(じつ)がある とは誠意や思いやりがあること
辞書にもそう記してあります
誰もが理解していながら
簡単ではないように思います
内なる良心を大切に
できれば実のあるひとに
私はなりたい

ありがとうございます